2015年10月27日火曜日

刺しゅう糸の整理

刺しゅう糸を入れていた箱がかなりカオスだったので、一念発起して整理することに。
海外の刺しゅうサイトでよく紹介されてる、刺しゅう糸を洗濯バサミに巻くという方法があって試しにやってみましました。

用意した洗濯バサミと刺しゅう糸のラベルを見ていたら、幅がほぼ同じ。

はっ!これはもしかして!
色番号の部分を切り取って、はめてみると、


ぴったり!
ちなみに刺しゅう糸はDMCです。

少なくなってしまった刺しゅう糸は、こうして整理することにしました。
色番も分かるのが便利。
洗濯バサミは糸端を挟めるので、糸の整理にはもってこいですね。

洗濯バサミの大きさによってはラベルがピタリとはまらないかもしれません。
ラベルは両面テープで固定するとはずれにくくていいです。
ちなみに今回使用した洗濯バサミはこちら

そして、これらの刺しゅう糸を収納するのが、この引き出し。
1961年にDMCと合併した糸メーカーThiriez & Cartier-Bresson(ティリエ・エ・カルティエ・ブレッソン)のもの。おそらく手芸店などで使われていた販促用の引き出しです。
木製で、一部はカルトン、外側は革っぽい風合いの紙で覆われています。
頑丈でカビや大きな汚れもないので問題なく使用できるのですが、刺しゅう糸の色番のメモでしょうか、引き出しに直書きされた文字がちらほら。
そこで、引き出しの内側に布を貼ることにしました。



糸を入れてみました。色別にざっくりと分類。

これなら行方不明の糸が少なくなりそうです。


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10月30日・31日 ワークショップ「フランスの手仕事」@下北沢
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2015年10月25日日曜日

アルルの民族衣装

個人的に世界一かわいい民族衣装だと思っているのが、アルルの民族衣装。


アルルで去年開催された、とても素敵なアルルの衣装の展覧会があったのですが残念ながら中は撮影禁止ということで、展示されていた衣装の資料がないかなぁと探していたところ・・・
ありました!しかも動画。
フランスの公共放送局のサイトの動画です。
とても素敵なのでご紹介します。
http://culturebox.francetvinfo.fr/tendances/mode/costume-des-arlesiennes-une-exposition-en-attendant-le-classement-a-lunesco-153061


展覧会で写真を撮影していいか尋ねたところ、撮影はできないからこれをあげる!と親日家だという係の方が、売り物のポストカードを2枚もプレゼントしてくれました。

カードの下の方にはアルル出身であるクリスチャン・ラクロワの言葉が。
<<L’arlésienne est intemporelle, moderne à jamais...>>
アルルの女性は永遠に変わらず、永遠に現代的...」

まさしく!
アルルの民族衣装は古いとか新しいとかをこえたファンタジーの世界のようなものを感じます。

こちらの写真はラクロワの衣装の展示会にて。



下北沢でのワークショップはおかげさまであと1席(10月31日土)となりました。
ご検討中の方いらっしゃいましたらお問い合わせください。

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2015年10月17日土曜日

モードとコルベール

<<La mode est pour la France ce que les mines d'or du Pérou sont pour l'Espagne>>
- Jean-Baptiste Colbert, ministre du roi Louis XIV -

「フランスにとってモードとは、スペインにとってのペルーの金山のようなもの。」
- ジャン・バティスト・コルベール -

フランスの手工芸に関する本や資料を読んでいると頻繁に名前を目にする人物、コルベール。
太陽王ルイ14世の財務総監だった人物です。
ルイ14世の時代といえば、フランスでファッションが花開いた時代。
Portrait of Jean-Baptiste Colbert 1666 Claude Lefèbvre
[public domain] via Wikimedia Commons
ジャン・バティスト・コルベールは、ルイ14世の絶対王政のもと重商主義を推進した人物として世界史に登場しますが、モードの発展に深く関わる人物でもあります。

ルイ13世〜ルイ14世の時代、フランスは神聖ローマ帝国の30年戦争に介入して財政は逼迫していました。
それを立て直すため、コルベールは輸出入の差額でフランスに富を集めようとしました。
つまり、輸出が輸入を上回れば、その分の富がフランスに蓄積されるということ。
そこで輸入品に高い関税を課し、国内の産業を保護し育成しました。

どんな産業を保護し育成したかというと、レース、ゴブラン織り、毛織り物、絹織物、ガラス、陶磁器、モザイク、石鹸など、今日フランスで伝統産業とされているもの。
これら手工業の特権マニュファクチュア(国王から特権を与えられて設立された製造工場)を設立し、外国人技術者を招聘して技術を向上させました。
製造基準を設けそれをクリアした製品には、いわゆるお墨付きを与えてフランスで作られた製品をブランド化したわけです。

コルベールの政策にとって、レースは重要であったようです。
当時貴族たちに大変人気があったヴェネツィアのレースはとても貴重な品で、コルベールは当時レースの中心地であったヴェネツィアやフランドルから職人を招聘し王立マニュファクチュアを設立。フランスでも高品質のレースが生産されるようになりました。
コルベールの肖像画もレースの襟がとても豪華ですね。
折しもヨーロッパの中心がスペインからフランスへと移った時代、フランスで製造された贅沢品はヨーロッパ中に輸出され、フランスに富をもたらしました。

コルベールの財政再建は成功を収め、ルイ14世のもとフランスは絶頂期を迎えましたが、その後、ナントの王令の廃止で多くのユグノー(プロテスタント・手工業者が多かった)が国外へと脱出し経済が衰退。
そして度重なる戦争と宮廷の浪費により国の財政は悪化の一途をたどりフランス革命へとつながるわけです。

しかしながら、この時代に確立されたフランス=モードのイメージは現代にまで続いています。
ゲランの創始者であるジャン・ジャック・ゲランによって創設され、フランスの名だたる80のブランドがメンバーとなり、フランスの「美しい暮らし」広めることを目的とした「コルベール委員会(Comité Colbert)」の名前もジャン・バティスト・コルベールに由来しています。

フランスの華々しいモードの歴史は、その後の多くの素晴らしい職人とデザイナーによって築かれたわけですが、17世紀、コルベールというキーパーソンがいなかったらフランスのモードがここまで発展することはなかったかもしれません。

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参考文献
佐々木真(2014)『フランスの歴史』河出書房出版.

参考ウェブサイト
"世界史の窓" <http://www.y-history.net/appendix/wh0904-087.html> 2014/10/15 Accessed.
"Le portail des ministères économiques et financiers<http://www.economie.gouv.fr/facileco/jean-baptiste-colbert> 2014/10/15 Accessed.
"The History of Lace レースの歴史" <http://fashionjp.net/archive/fashionmaterial/history-lace.html> 2014/10/15 Accessed.



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2015年10月8日木曜日

WSご予約状況とセルリアの花

10月30日・31日開催の下北沢でのワークショップはあと1席(10月31日土)となりました。
ご検討中の方がいらっしゃいましたら、お問い合わせくださいませ。

ご予約状況(2015年10月19日現在)
2015年10月30日(金)
12:00-14:30 満席  
15:00-17:30 満席

2015年10月31日(土)
12:00-14:30 1席ございます   
15:00-17:30 満席

詳細はWORKSHOPのページをごらんください。

さて話変わって
先日、通りかかったお花屋さんで一目惚れして買った花。
花を買うつもりはなかったのですが、あまりにかわいくて連れて帰ってきました。



セルリアという花で、南アフリカが原産だそうです。
中心のフワフワ部分が薄っすらとピンク色で、英名Blushing Bride(頬を染めた花嫁)というらしく、名前までかわいい〜!


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