1年講座 刺繍講座『アンティーク図案のレアリゼ』三越カルチャーサロンにて 2021年4月23日スタート
〜フランスの美しいメティエ・ダールの世界〜
フランスで刺繍の勉強をしている頃からアンティーク図案を収集するようになりました。19世紀から20世紀初頭のものです。
可愛らしい絵、味のある手描きの線、古くて今にも破れそうな紙、誰かが書いた名前、その時代のご婦人方に向けた広告、眺めているだけでも面白いものです。
収集するうちに、実際に刺繍してみたいと思うようになりました。ですが、図案はモノクロの線画でステッチの指示などはほとんどありません。これは想像しながら刺すしかないと、四苦八苦しているうちに「レアリゼ」という言葉が頭に浮かびました。
「レアリゼ」réalizer
実現する、実行する、具現する、作る、製作する、監督するといった意味のフランス語。
刺繍技法とイマジネーションをもってアンティーク図案に息を吹き込み、具現化する。この一連の作業に対して、「レアリゼ」という言葉がしっくりくる気がします。
アンティーク図案を見て色々なことを想像します。どんな人が描いたんだろう。刺繍図案専門のイラストレーターがいるのかしら?この点は、この線は、どんな意図で書いたんだろう?
図案の意図を汲み取りつつ、今の空気に馴染む、素材選びと色合わせを考えています。図案もそのままではなく、現代に合う軽やかさを添えて、複数の図案を組み合わせたり、省略したり、書き足したり。この作業を何度も繰り返し、再構成した図案を様々な刺繍技法と素材でレアリゼします。
針刺繍(いわゆるフランス刺繍)、リボンワーク、インテリア刺繍の技法。シュニーユ、ヴィンテージビーズ、ブレードやコードといった多様な素材。試行錯誤を繰り返すと、急にパッと視界がひらけたかのように作品が完成する瞬間があります。私にとっては格別の喜びを感じる瞬間です。
アンティーク図案の美しさ、面白さを多くの人に伝えたいという思いから刺繍講座「アンティーク図案のレアリゼ」は誕生しました。
刺繍糸がつなぐ、19世紀のフランスと現代の日本。美しいアンティーク図案の世界をご一緒に楽しんでみませんか。
------------------------1年講座「アンティーク図案のレアリゼ」
場所:日本橋三越本店 新館9階 三越カルチャーサロン日程:毎月第4金曜日14:00-16:00 全11回(12月は休講です)講師:おおたにめぐみ
お申し込み・お問い合わせは三越カルチャーサロンまでお願いいたします。下記URLよりオンラインでお申し込みできます。
日程:毎月第4金曜日14:00-16:00 全11回(12月は休講です)
講師:おおたにめぐみ
お申し込み・お問い合わせは三越カルチャーサロンまでお願いいたします。
下記URLよりオンラインでお申し込みできます。