2016年3月31日木曜日

YUKI PALLIS COLLECTION

京都にあるユキ・パリスさんのアンティークのミュージアムで3月26日よりオープンワークの企画展が開催されています。
先週末行ってまいりました。

ヨーロッパ各地の刺繍やレース、針仕事のお道具などがたくさん展示されています。
銀閣寺の近くにある素敵な佇まいの一軒家です。



中の様子はHPをご覧ください。
YUKI PALLIS COLLECTION
白好きにはたまらない空間ですよね。一日中でも見ていられます。

こんなにたくさんの種類の、しかも状態の美しい昔の針仕事を見られるとは、なんと貴重で贅沢な空間でしょう。
またすぐに訪れたいと思います。


********ご案内********
刺しゅうの定期レッスン(2016年4月より)
***********************



にほんブログ村 ハンドメイドブログ 刺繍へ
にほんブログ村

2016年3月29日火曜日

<ブティ>新規開講のお知らせ よみうりカルチャー町田

よみうりカルチャー町田にてブティの講座を開講いたします。
第1火曜日 14:00-16:00 
2016年4月5日スタートです。

お申し込み・お問い合わせは
よみうりカルチャー町田までお願いいたします。
TEL: 042-722-4030



********ご案内********
刺しゅうの定期レッスン(2016年4月より)
***********************


にほんブログ村 ハンドメイドブログ 刺繍へ
にほんブログ村

2016年3月26日土曜日

世田谷美術館「ファッション史の愉しみ」ブティ展示されてます

世田谷美術館で開催中の「ファション史の愉しみ」展。
素敵なポスターですよね。

ファッションプレートがメインの展示ですが、実物の衣装も展示されています。
今私たちが目にしているような写真がいっぱいのファッション雑誌も、写真が一般的になる以前は絵画(多くが版画)でした。
当時のファッションを伝える貴重な資料であるとともに、ファッションプレート自体が美しくて魅力的です。

この可憐な乙女の世界に思いっきり浸ろうと、先日行ってまいりました。
わくわくしながら展示室に入ると、なんと!いきなりブティがありました。
正確にはピキュール・ドゥ・マルセイユです。
展示室に入ってすぐの一番目に展示されているブルーのドレスの胸当て部分。
とっても小さい胸当て(piece d'estomac ピエス・デストマ)一枚だけなのですが、
「ブティ」とか「ピキュール・ドゥ・マルセイユ」とかどこにも書いてないですが、
に行かれる方はぜひご覧になってください。
小さいし、あまり近づいて見られないし、照明暗めだし、でもなんとか首を伸ばして(実際は伸びてないけど・・・)観察してみました。

1730-1735年頃のもので、ヴェルミキュレにドロンワークなどの刺繍も組み合わされた繊細な作品です。
ブティがまだ「ブティ」という名前ではなかった時代のものです。
そのころに作られていたものは「ピキュール・ドゥ・マルセイユ」と呼ばれるもので、マルセイユの工房でプロのお針子がヨーロッパの王侯貴族のために作っていた贅沢な工芸品でした。フランス王室でも使用されていました。
ちなみにカルヴィソンのメゾン・デュ・ブティにはマリー・アントワネットが使っていたであろうと言われているピキュール・ドゥ・マルセイユが保管されています。

「ファション史の愉しみ」展。
期せずして、ブティの胸当て(piece d'estomac ピエス・デストマ)があったことを差し引いても、素晴らしい展示内容でした!
たくさんのファッションプレートは年代順に展示され、その時代に流行ったファッションがヴィジュアルで理解できます。
とても素敵な展示なので、砧公園の桜を見るついでにでも、お出かけなさってはいかがでしょうか。
4月10日までです。


********ご案内********
刺しゅうの定期レッスン(2016年4月より)
***********************

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 刺繍へ
にほんブログ村

2016年3月16日水曜日

La Maison du Boutis のキット お取り扱い開始します

以前ブログでちょこっとお知らせしたので、楽しみにしていただいている方もいらっしゃるかもしれません。お待たせいたしました!
南フランスの小さな村Calvissonにある、La Maison du Boutis(メゾン・デュ・ブティ)のキットの販売を開始いたしました。

メゾン・デュ・ブティについて

14世紀のトリスタン・キルト(シチリア)がルーツとされるBroderie au Boutis(ブティ/ブロドリ・オ・ブチ)は、17世紀ルイ14世の時代に完成され、王侯貴族の衣装・室内装飾品に使われました。
立体感を強調するという特徴から、ルイ14世の刺繍家であったSaint Aubin(サントーバン)によってla broderie en bas-relief(浅浮き彫り刺繍)と分類されています。
フランス革命ののち次第に衰退していき、1800年代終わり頃には姿を消し、100年以上の間ブティは忘れ去られてしまいました。

ブティを復活させ、伝統を継承するため1993年にLes Cordelles-Boutis en Vaunage(レ・コルデル - ブチ・アン・ヴォナージュ)協会が設立されました。
メゾン・デュ・ブティでは、17−19世紀の貴重なブティやマトラッセ(キルト)を展示する傍ら、ブティをはじめとした刺しゅう、ピケ・マルセイエなど南フランスのキルト、トワル・パント(コットンプリント)など南フランスの手仕事のレッスンを開催しています。
協会の会長でありLa Maison du Boutisの館長であるFrancine Nicolle(フランシーヌ・ニコール)氏は2013年、Maître d'art en broderie au Boutis (ブティのメートル・ダール)の称号をフランス文化省より授与され、ブティの伝統技術を継承する活動に情熱を注いでいます。

Maître d'art メートル・ダール
伝統技術の保護と継承を目的として日本の「人間国宝」をモデルに設立された、伝統技術の分野の職人に与えられる最高峰の称号。
文化遺産として伝統を継承する役割を担う。


先月の針の祭典にて、マダム・ニコールに再会しました。
そこで、「ブティと刺しゅうのお店 ア・ラ・マニエール・ダンタン」にてメゾン・デュ・ブティのキットを販売したいとお伝えしたところ、ご快諾いただいた次第です。

上の写真はマダム・ニコールのメートル・ダール受勲の際の写真。前列左から3番目。
お会いした際に頂戴した紙の写真をスキャンしているのでちょっと画像が粗くてすみません。(許諾を得て掲載しております。)

メゾン・デュ・ブティのキットの1番の特徴は、メゾン・デュ・ブティに収蔵されている17, 18, 19世紀のアンティークのブティのデザインをほぼそのままに再現しているという点です。

まずは本日販売開始したキット3種類をご紹介します。
『Petit Ouvrage en Vermiculé』
ヴェルミキュレの小作品(型紙+説明書)

17世紀に作られたヴェルミキュレを元に、練習用に小さくされた図案。
初めてヴェルミキュレに挑戦したい方にもおすすめです。

『Coeur d'Amour』
ハートの小さなクッション(材料付き)
アンティークのブティから引用された柄です。
型紙と説明書に加え、以下の材料がセットになっているので、すぐに始められます。
・コットンバチスト・針(キルト針、タペストリー針)・キルト糸・コットンヤーン・楊枝

『Coussin à la Reine』
王妃のクッション(型紙+説明書)
古いテキスタイルの図柄を元に、Francine Nicolle氏がブティの図案としてデザインしたもの。
ヴェルサイユの離宮、プチトリアノンの人々と動物たち、王妃マリー・アントワネットが描かれています。
国内ではア・ラ・マニエール・ダンタンでのみのお取り扱いとなります。
型紙のみのキットもありますが、材料はすべてア・ラ・マニエール・ダンタンで揃います。材料についてのご相談もお受けしておりますので、お気軽にお問い合わせください。
キット・材料についてのお問い合わせはこちら

********ご案内********
刺しゅうの定期レッスン(2016年4月より)
***********************

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 刺繍へ
にほんブログ村

2016年3月4日金曜日

作家紹介 Annie Penin

フランスとカナダで活躍する刺しゅう作家のAnnie Penin(アニー・ペナン)。
パリのエコール・ルサージュでも教鞭をとっています。
「針の祭典」にも毎年ブースを出していて、今年もとても可愛らしいブースでした。


私が彼女と初めて出会ったのはエコール・ルサージュでのことです。
ルサージュでは複数の先生からまんべんなく教わるシステムになっていて、授業初日に教わった先生がアニーでした。
授業初日で少し緊張気味だったのですが、いろいろ話をするうちに共通の知人がいることが判明!「世界は狭いな〜」と驚いたのをよく覚えています。
親しみやすく明るい性格の先生です。

彼女の刺しゅうのキットを少しですが、ア・ラ・マニエール・ダンタンで販売させていただきます。
アニー・ペナンの美しい世界観をお楽しみいただければと思います。

フランスで生まれ、カナダでファッションデザインを学んだアニー。
自身のアトリエを設立し、セリーヌ・ディオンやシルク・ドゥ・ドレイユの衣装制作の経験もある彼女の刺しゅうは、女性らしくエレガントです。

Annie Penin  


********ご案内********
刺しゅうの定期レッスン(2016年4月より)
***********************

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 刺繍へ
にほんブログ村