気球は1783年フランスでモンゴルフィエ兄弟により発明され、その後大変なブームとなり装飾美術においても気球は流行のモチーフとなりました。
フランス語で熱気球はmontgolfière(モンゴルフィエ)。
発明者の名から名付けられました。
モンゴルフィエ兄弟は煙が上に上がっていくのを見て熱気球を思いついたそうです。
煙に空を飛ぶ魔力があって、その魔力を集めて袋に詰めれば空を飛べるのではと発想したそうです。
気球は魔力で飛んでいると思われていたので、気球が着陸した村は大騒ぎになりました。
そんな様子がトワル・ド・ジュイのデザインに垣間見られます。
トワル・ド・ジュイに「ゴネスの気球」というデザインがありますが、ゴネス村に着地した気球を村人が熊手で攻撃している場面が描かれています。
下の画像の左下あたりです。
なんだか可笑しみのあるデザインでふふっと笑ってしまうのですが、当時の人々にとっては気球は魔力を持ったとても怖いおばけだったのですね。
ちなみに「ゴネスの気球」のモチーフになったのはモンゴルフィエ兄弟の気球ではなく、ちょうど同時期に気球を研究していたジャック・シャルルとロベール兄弟のガス気球。
モンゴルフィエ兄弟に10日遅れで彼らも有人飛行に成功しています。
さて、モンゴルフィエ兄弟の熱気球に話を戻すと、
彼らの熱気球は1783年9月19日ヴェルサイユにて、ルイ16世とマリー・アントワネットが見守る中、羊と鶏とアヒルを乗せての飛行に成功。
その後、世界初の有人飛行にも成功。人が初めて空を飛んだ瞬間です。
こうして気球は一大ブームとなり、装飾の中でも流行のモチーフとなりました。
気球が発明された当時、気球は最先端のモチーフでした。
現代ではノスタルジックな印象のモチーフですね。
しかし、夢のある乗り物という点では今も昔もあまり変わりないかもしれません。
あの丸くて可愛いらしいかたち。
独特の魅力を持ったモチーフだと思います。
暑い日が続きますが、爽やかな秋空に浮かぶ気球を
ひと針ひと針刺していきましょう。
今日はこれから代官山の刺しゅうクラスです。
アードフィルでお待ちしております。
おおたにめぐみ
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