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2017年7月15日土曜日

気球とトワル・ド・ジュイ

代官山の刺しゅうクラス7・8・9月の課題は気球のモチーフです。

気球は1783年フランスでモンゴルフィエ兄弟により発明され、その後大変なブームとなり装飾美術においても気球は流行のモチーフとなりました。
フランス語で熱気球はmontgolfière(モンゴルフィエ)。
発明者の名から名付けられました。

モンゴルフィエ兄弟は煙が上に上がっていくのを見て熱気球を思いついたそうです。
煙に空を飛ぶ魔力があって、その魔力を集めて袋に詰めれば空を飛べるのではと発想したそうです。

気球は魔力で飛んでいると思われていたので、気球が着陸した村は大騒ぎになりました。
そんな様子がトワル・ド・ジュイのデザインに垣間見られます。
トワル・ド・ジュイに「ゴネスの気球」というデザインがありますが、ゴネス村に着地した気球を村人が熊手で攻撃している場面が描かれています。
下の画像の左下あたりです。
Pictorial print MET 67367

なんだか可笑しみのあるデザインでふふっと笑ってしまうのですが、当時の人々にとっては気球は魔力を持ったとても怖いおばけだったのですね。

ちなみに「ゴネスの気球」のモチーフになったのはモンゴルフィエ兄弟の気球ではなく、ちょうど同時期に気球を研究していたジャック・シャルルとロベール兄弟のガス気球。
モンゴルフィエ兄弟に10日遅れで彼らも有人飛行に成功しています。

さて、モンゴルフィエ兄弟の熱気球に話を戻すと、
彼らの熱気球は1783年9月19日ヴェルサイユにて、ルイ16世とマリー・アントワネットが見守る中、羊と鶏とアヒルを乗せての飛行に成功。

Experience Aérostatique faite à Versailles le dix-neuf Septembre 1783

その後、世界初の有人飛行にも成功。人が初めて空を飛んだ瞬間です。
こうして気球は一大ブームとなり、装飾の中でも流行のモチーフとなりました。

気球が発明された当時、気球は最先端のモチーフでした。
現代ではノスタルジックな印象のモチーフですね。
しかし、夢のある乗り物という点では今も昔もあまり変わりないかもしれません。
あの丸くて可愛いらしいかたち。
独特の魅力を持ったモチーフだと思います。

暑い日が続きますが、爽やかな秋空に浮かぶ気球を
ひと針ひと針刺していきましょう。

今日はこれから代官山の刺しゅうクラスです。
アードフィルでお待ちしております。

おおたにめぐみ

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2015年8月28日金曜日

トワル・ド・ジュイ美術館

前回アンディエンヌについて書いたので、その流れで、トワル・ド・ジュイ美術館のことを。

去年パリに滞在していたときに訪れた、パリ郊外のトワル・ド・ジュイ美術館。
ルサージュのお友達やパリのお友達と連れ立って8人で遠足気分で出かけました。

場所はPetit Jouy-Les Loges(プチジュイ-レロジュ)駅から歩いて7分くらい。
パリからの移動は、Montparnasse(モンパルナス)から  Versailles-Chantiers(ヴェルサイユ-シャンティエ)まで20分くらい、そこで乗り換えて1駅なので30分くらいで行くことができます。
そう、30分くらいでいけるはずでした・・・。
移動に関してはフランス人の友人に任せて、ついていけばいっか〜と思っていたら、私が想像していた経路と違う。
まあ、いろんな行き方があるのね!と思っていたら、1時間経っても着かず。
さすがに不安になり、本当に大丈夫?と確認すると、安心して!と自信満々。
それを信じてついていったところ1時間半くらいで最寄り駅のPetit Jouy-Les Logesに到着。
どうやら乗り換えなしで遠回りの経路を選んだようです・・・。
乗り換えしたくない場合はInvalides(アンヴァリド)からRER Cでのんびりと行くこともできますよ。

Petit Jouy-Les Loges(プチジュイ-レロジュ)駅 のんびりした無人駅です。


駅から6〜7分歩くと見えてくるこの邸宅がトワル・ド・ジュイ美術館Musée de la Toile de Jouy)です。


トワル・ド・ジュイのかわいいオブジェがお出迎えしてくれます。


展示は奥のほうに撮影禁止の展示室があって、手前のほうの展示スペースは撮影OK。
生地のサンプルや、プリントに使われた版木などの道具を見ることができます。







トワル・ド・ジュイといえば、牧歌的な風景画、神話やオペラを題材とした風雅な柄や可憐な植物柄ですよね。

でも、こんな変わった柄もあります。


謎の動物、coqcirgrue(コクシグル)。
想像上の生き物。
なんともゆるい!思わず笑ってしまいます。




<トワル・ド・ジュイ美術館ウェブサイト>
http://www.museedelatoiledejouy.fr
<英語のインフォメーションはこちら>
http://www.museedelatoiledejouy.fr/infospratiques-multilingues.aspx#I0000679c

(参考文献)
Anne de Thoisy-Dallem 『Le Musée de la Toile de Jouy』Musée de la Toile de Jouy.

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